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はぁはぁブログ

はぁはぁするブログです

アニメ業界人が選ぶ「あのアニメのこれが神回!」まとめ

池袋。映画館テアトルダイヤ。
「アニメ業界人が自分の大好きなアニメの神回を選んで
 みんなでいっしょに映画館で見ましょう」

という企画のオールナイトイベント『コレカミ!』へ行ってきました。

「あの回は本当によかった!」と再び感動したり
「えっまさかそれ?www」と失笑したり
ゲストの選んだ過去の名作アニメがとにかく熱い!!!
ではでは、全8作品をひとつずつご紹介していきましょう。

あかね色に染まる坂
 第1話「あかね色のファーストキッス」


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「このアニメは、主人公がCV釘宮理恵
 CV平野綾の女の子に好かれるお話です!」

というひどい説明で熱く語りはじめたのはオタク芸人の松崎克俊さん@yasacame

松崎さん
「ところで『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』の人気がでた理由って
 みんなが知ってるお約束のシーン
 いっぱいあったからだと思うんですね。
 例えば「海で溺れた女の子を助ける」とか「サンオイルをぬる」とか
 そういったヲタク的なあるあるネタがいっぱいつめこまれていて
 僕たちはそのシーンで「それ知ってる!」「待ってました!」と思うわけです。

 だったらこの作品だってもっと評価されてもよかったはず!
 ‥‥というわけで僕が神回として選んだのは『あかね色に染まる坂』の第1話。

 「メガネをはずすと美少女」
 「学校にまで来る執事」
 「転校生が教室で、あっあなたはあのときの!」
 「名前だけで性格がわかるネーミングセンス」
 「ええ〜〜〜っの叫びで空のカット」
 「ラストの謎キャラで2話へつなぐ」
 などなど、第1話にお約束シーンがこれでもかというくらいつめこまれていて
 ヲタクのハートをわしづかみです!

こう紹介されて見た『あかね色に染まる坂』の第1話。
一同大爆笑。めちゃくちゃ笑いました。
ここまでお約束を圧縮しなくても‥‥と胃もたれしてしまうほどの神回(?)
よく訓練されたヲタクによるヲタクのための、お約束アニメの決定版。

ARIA The ORIGINATION
 第9話「その オレンジの風につつまれて…」


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佐藤順一監督が大好きだからです!」と叫んで
ARIA』のあの感動シーンをチョイスしてくれたのは
テレビアニメ『TIGER & BUNNY』のオープニングテーマを歌っている
UNISON SQUARE GARDEN」の田淵智也さん@unisontabuchi

田淵さん
「火星にある都市ネオ・ヴェネツィアに住む女の子たちが
 ゴンドラこぎのプリマになるための修行をしながら成長していくお話です。
 「空気系」といって空気感だけでも魅せてくれる癒し系の作品なんですが
 ここまでやられたら文句ないだろという
 クライマックスの神回
です!

 「実は私」というセリフが2回あるんですが
 1回めの「実は私」を聞き逃さないでください。
 2回めの「実は私」でアリスちゃんの思いを感じてください。

 手にも注目!修行中の子は、素手でこいではいけないんです。
 未熟者は両手に手袋。ひとつ試験を合格すると、手袋がかたっぽになる。
 そこからさらにきびしい修行をつんではじめて両手の手袋をとっていい。
 つまり手袋をしていない子は、プロのプリマということ。
 ここまでわかってこの神回を見ると
「んなアホな」と号泣できます!

こう紹介されて見た『ARIA The ORIGINATION』の第9話。
映画館にすすり泣きが広がった、感動の神回でした。
久しぶりに見てじーーーんときましたね。

「『ブラック・スワン』より
 おまいら『チュチュ』を見ろ!」

と絶叫したのはアニメ会の国井咲也さん。

国井さん
「心をなくしてしまった王子様をあひるの女の子が助けるという
 おどぎばなし・童話の世界なんです。セリフもストーリーもベタ。
 だけどもうどうしようもなく泣いてしまいます。

 アニメでクラシックバレエを描くなんて無謀だろう!
 バレリーナがくるくる体を回転させるピルエットなんて
 はたしてちゃんと絵をまわせるの?と不安だったんですが
 こまかな動きのひとつひとつの描かれ方に説得力があって
 「バレエをわかっている人が作ってる!」
 と感動につながるんです。

 立っているときの足の筋肉の動き、ぐっとそらしたときのなめらかな体のライン。
 キャラクターはまるで生きているよう。生身の体温を感じるんです。
 というわけで僕からは『プリンセスチュチュ』の1クールの最終回を。
 黒い白鳥の女の子と戦うというクライマックスのシーン。
 チュチュのかすれた声がぐっとくるんですよね。泣きます!

『チュチュ』はマイナータイトルだったからこそ
いまでも熱心なファンに支えられつづけられているという感じ。
クラシックバレエというむずかしいモチーフをあつかった作品の
いま見ても色褪せない神回!「すごい」と唸る声が聞こえてきました。

マリア様がみてる 4thシーズン』
 第11話「ハートの鍵穴」


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「あの子たちがごきげんようって言ってるだけでいい!」
舛成孝二監督@attotama からまさかこんな言葉が聞けるとは‥‥。
映画館に「おーーー!!!」という悲鳴のような叫びがこだましました。

舛成監督
「女子校で先輩が後輩の女の子と姉妹の契りをむすぶ、これをスール制度といって‥‥
 わかりやすく言うと百合ですね。(にっこり)

 シリーズとしていちばん美しい作品は『3rdシーズン』ですが
 僕がご紹介するのは『4thシーズン』の第11話「ハートの鍵穴」を。
 とにかく演出のレベルがすごい。感情が本当に綺麗に描かれているんです。

 祐巳に妹ができるかできないかというこの神回は
 すべてのキャラクターが思いやりで動いているんです。
 祥子が叱るのも、祐巳が何も聞かないのも、乃梨子が助けるのも、みんな思いやり。
 瞳子が泣きながら100を数えるシーン‥‥もうたまらないですね。
 車のシーンで釘宮さんに何言わせるんだ!!!
 というセリフにも注目。

 ちなみに、この回は原画が1人なんです。
 アニメ30分だと原画10人くらいで作るのが普通なんですが
 1人の原画マンによって作られることでこだわりの世界を描くことができる。
 そこまでできる原画マンはなかなかいませんけどね。
 この神回を見て、マリみての世界にどっぷりハマってください。」

「マリア様ありがとうございます。乃梨子をお戻しくださって」のセリフで
泣かない人はいないのではないか。
くりかえされる100数えるシーンで鳥肌。
人とのつながりを切り捨てていった瞳子へ手をさしのべる神回、涙してください。

ココロ図書館
 第8話「お母さんに逢いたい」


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「僕はこう見えて、実は幼女が大好きなんです!」
といきなり病気を発症していたのはアニメ会の比嘉モエルさん@moeruhiga

比嘉さん
「これは家族でもカップルでも楽しめるYJアニメなんです!
 ひっ‥‥YJって略すなとか怒らないでください‥‥
 幼女の略です、YJ!YJ!
 こころちゃんっていう幼女がいて、もっと幼いひかりちゃんっていう幼女もいます!
 CVは日本が誇るYJ声優のこおろぎさとみさん!
 ‥‥にもかかわらず30分アニメの最後までほとんど喋らないんです。
 こおろぎさとみの無駄づかいですよ!!!どういうことなんですか舛成監督!」
(※舛成監督の作品です)

舛成監督
こんな紹介のされかたで僕はどうしたら‥‥。
 究極に毒ヌキして作った作品です。
 どこかに毒の演出をワンポイントで入れると、その毒はひきたつけれど
 ここまで毒をぬいてしまうと、逆にその作品は毒になってしまうのではないかと。
 そう思って作ったらこんな比嘉さんみたいなのが釣れた、とw」

悩みを抱えていた少女を言葉で慰めたりするわけではなく
「お母さんに逢いたい」「お母さんに逢いたい」といって
二人でただひたすら泣きじゃくるだけという神回でした。

ミスター味っ子
 第43話「荒磯勝負・海の料理人からの挑戦状」


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「こんなの選んじゃってなんかごめんなさい」
そう謝罪しはじめたのはアニメの脚本家の倉田英之先生。

倉田先生
少年マガジンの『ミスター味っ子』という漫画のアニメ化なんですが
 下町の少年料理人の主人公が、日本の料理界を牛耳る味皇様のもとで
 ライバルたちと戦って料理の腕をみがいていくお話です。
 今川監督のサンライズ作品なんですがもうやりたい放題。

 「おいしい」という表現が
 どんどんエスカレートしていくんです。
 最初のうちは、カツ丼のフタをあけたら中からピカーッと光がでて
 「うまい!」と叫んだら口から光線がでるくらいで済んでいたんですが
 ひどくなると味皇様が巨大化して大阪城を壊すとかありますからね。
 ごはんがおいしすぎただけで。

 ただでさえおかしいアニメなのに
 さらにかなりイカれた神回
 第43話「荒磯勝負・海の料理人からの挑戦状」が本当にすさまじいのでぜひ。
 『味っ子』はこんな話だけど、シリーズごとのクライマックスは号泣できるので
 知らない人はぜひここからハマってもらいたいですね。」

深夜に映画館でみんなで声をあげて笑いました。
おなかが痛くなるほど大爆笑。文句なしの神回ですwww

「アニメはやっぱり絵が動かないと!」
そう語りはじめたのは女装アイドルのノトフさん@notf

ノトフさん
ゆうきまさみさん原作のSFですが
 とにかくほぼアクション、アクション、アクション!
 超動きます。動きに重さを感じるんです。
 人と人がぶつかったときに相手のほうが重いんだなというのが絵でわかったり
 スピードの速いジャンプは重さをまったく感じさせなかったり。

 僕がご紹介するのはラストのバーディーとナタルふたりのバトルを。
 速すぎて何をやっているのかわからないアニメってよくあると思うんですけど
 スピード感があるのにキャラクターが何をやっているのかがしっかりわかりやすい。
 パンチも衝撃もリアルに痛そうですし、バーディーがふっ飛ばされてからのシーンは
 もう信じられないくらい動いてくれて
 本当に気持ちいいです!


りょーちもアニメって
キャラクターの躍動感
を楽しむものですよね。
動きのカッコよさ、センスのよさを味わえる、感無量の神回でした!

「『CLANNAD AFTER STORY』です!!!」
アニメ会のサンキュータツオさん@39tatsuo がそう言ったとたん
そこにいる全員が「あーーーーーーーー!!!」と叫んでのけぞりました。

サンキュータツオさん
「主人公とヒロインの渚ちゃんが、付き合ってから結婚するまでの話がじっくりあって
 子供が生まれてすぐ、その渚ちゃんが死んでしまうんです。
 まさかまさかのヒロインが死ぬんです。そして主人公は
 奥さんを失ったショックのあまり子供の育児を放棄してしまうんです‥‥。

 僕がご紹介するのは、そんな主人公が
 5年後にはじめて子供に会って
 一緒に旅行にでかけるというあの神回です。
 親も子供もお互いにどう接していいのかわからない。
 そんな気まずい関係のふたりがどう距離感を縮めていくのか。
 親子とは何か。絆とは何か。
 ちなみに、サザエさん以外のアニメでフネの声が聞けるところにも注目してください!」

映画館の空気がしーーーーーーーーーーーーんと静まり返って
あちこちで「ぐすっ」「ぐすっ」とすすり泣く音
押し殺した嗚咽
が聞こえてきました。
これで泣かない人がいたらそんなの人間じゃありません。

CLANNAD』をまったく知らない人がこの回だけをいきなり見たとしても
誰が見ても絶対に泣けます。
号泣。号泣。号泣。だってこんなの反則です。
殿堂入り作品として語り継ぐべき神回でした!

まとめ

あのアニメのこれが神回!
「あの一話」への思い入れをたっぷりと語りつくすという企画でしたが
これはまた同じ企画で別の人が選ぶ神回も見てみたい感じ!!!

サンキュータツオさんの選んだ『CLANNAD』なんてずるすぎますよね。
誰だって泣きますよあんな神回。
もしかしたら「なんであれが入ってないんだ!」というお怒りの声もあるのでは?
そうです。きっとヲタクの数だけアニメの神回があります。
この企画が好評であれば、また別のゲストでの夢のイベントが実現するかも。

「コレはネ申ーーー!」と声を大にして叫ぶトークライブ
『コレカミ!』のレポートをお届けしました。